9月から正式に職員となりました,研修医1年目の川﨑です.
2012年9月8日に行われた感染症学習会についてご報告をさせて頂きます.
今回の感染症学習会には,研修医から医学生まで(1年生も!)幅広く参加者が集まりました.
はじめに上級医の先生方が日常の診療で出会った二例の症例について,臨床推論カンファレンスが行われました.
症例の限られた情報を元に,症状からどんな疾患が考えられるか,どんな問診をするか,どんな身体診察をするか,診断をするためにどんな検査が必要かなど,近くに座った5,6人のメンバーでディスカッションが行われました.
その際ゲストの亀田総合病院感染症科の三河先生より臨床経験に基づいたアドバイスや鋭い指摘を受け,熱のこもったディスカッションになりました.
各々のグループからディスカッションで挙がった事柄について発表が行われたのですが,医学生が集まっていたグループから積極的に意見が挙がったのが印象的でした.
僕が学生の頃,彼らのような豊富な知識を元に議論ができただろうかと考えると,関心しきりでした.
次に三河先生より「突っ込んで探さないと分からない感染症」というテーマのミニレクチャーがありました.
常に多くの感染症を念頭に置き,血培をとることに躊躇しないこと,感染性心内膜炎は血培をとったとしても探しに行かないと見つからず,フォーカス不明な発熱や・心雑音・塞栓症などがあれば積極的に疑っていくことなど,研修医が臨床で感染症を診るにあたり必要な心構えを教えていただきました.
今回の学習会は,今まで机の上の知識としてしか考えていなかった感染症を,ディスカッションやレクチャーを通じて,臨床的に知識をどう活用していくかということを考えるきっかけになりました.
学生の頃自分はどういう考え方をしていたのか,また上の先生たちがどう考えて医療を行っているのか,自分自身を振り返り,今後どういった考え方を持っていくべきなのかを知ることができたように思います.
貴重な機会を与えていただきありがとうございました.
次回は今回よりも深い議論ができるようになっていたいと思います.