2016年7月8日金曜日

山梨総合診療カンファレンス

総合診療、そうです。今、話題の総合診療です。

山梨県でも総合診療はじわじわ盛り上がってきています。
2015年からはじまった山梨総合診療カンファレンス。今回、第5回目を迎えました。
甲府共立病院、市立甲府病院、山梨県立中央病院、山梨大学医学部附属病院、大月市立中央病院 の研修医、後期研修医、指導医 総勢27名が集まりました。

ホスト病院は、甲府共立病院。症例提示は3年目後期研修医の鎌田医師。
症例は主訴が歩行障害、構音障害の患者さん。保険証がなく、病気のため、仕事の継続が困難、住まいも失ってしまうかもしれないという方でした。


プレゼンをする鎌田医師です。身体所見、検査データなど出してついた診断は

                      「脳梗塞」

いつもは臨床推論で診断をあてるカンファレンスでしたが、今回は違います。

「さて、どうしましょう」  ここからディスカッションがスタートです。

プロブレムリストとアセスメントを考えます。チームは1年目班、2年目班、後期研修医班。そして指導医クラスはちらばってアドバイザーで入ります。
気づくポイントが年数が上がれば上がるほど深く、広くなっていきます。それを聞いているだけで勉強になります。


次に神経内科専門医の新村医師からレクチャー 
熱が入ってます!!!!


次に、家庭医専門医の志村医師からレクチャー。bio-psycho-social model について解説。これぞ総合診療って感じでした。



バイオサイコソーシャルモデルに基づいて症例をさらに分析するディスカッション。特に心理面での議論が盛り上がっていました。



最後に鎌田医師から、患者さんのその後の経過が報告されて終了。

この患者さんは、無料低額診療を活用し、医療費の心配をなくし、生活保護申請までつなげました。住宅はソーシャルワーカーの支援によってアパートに入居することができました。

参加した研修医からは「社会的問題まで考えた症例が今までになかったので勉強になった」「バイオサイコソーシャルモデルを今度つかってみたい」など大好評でした。


次回は山梨県立中央病院でやります。

最後に
プライマリケア連合学会が「総合診療医」を紹介する動画を作成しました。関心のある方はご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=hfSL499YuwU

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