2019年1月22日火曜日

新しい時代の地域医療~家庭医のまちづくり~

こんにちわ、医学生担当の井口です。
先月に行った地域医療講演会「新しい時代の地域医療」についてご報告します。

(再びのチラシ)




「高校生も大学生もテストで忙しい時期だし、人が集まるかなぁ・・・」。
と心配していましたが、
当日はなんと高校生20人!看護学生12人! 大学生も4人が参加してくれました!
他にも会場となった共立高等看護学院の教員の皆さんや、友の会の会員さんらが参加され、
合計60人を超える参加者で、会場はちょうどいっぱいになりました。

今回の講演会の獲得目標は、
「家庭医について知る」
「地域最前線で起きている新しい医療の変化を知る」
の2つ。

佐々木医師

講師の佐々木医師は、まず家庭医の役割について「個人の疾患から地域全体の健康管理までを担うこと」と話し、
在り方や診療については「疾患だけを見るのではなく、家族や地域との関わり、それまでの人生なども踏まえた上で診療に当たること」「患者とともにゴールを作り目指す『患者中心の医療』が重要」と語りました。

そして今回の目玉である、少人数でのグループワークへ!
具体的な患者さんの例を出され、
「この患者さんにどんなアプローチができるのだろう」と投げかけられます。



座って落ち着いて議論しているグループ、
立ち上がって模造紙上であれこれと議論しているグループなど、
グループによって様子はさまざまですが、みんな真剣にディスカッションしていました。



後半は、
「健康には生活習慣の改善や、病院への通院など、個人の努力だけではなく、健康になりやすい環境作りが重要」とHPH活動に触れたり、
健康を阻害する社会的要因(SDH)を踏まえて、
薬だけでなくコミュニティや環境を処方する「社会的処方」が今現場で求められていることや、
その環境をつくるために、医療者が「まちづくり」に参加してほしいこと、
など盛りだくさんの内容が語られました。

感想文アンケートのほぼ全てから、「大いに参考になった」との回答があり、
「参加して良かった」「グループワークを楽しみながら勉強になった」などなどの感想もありました。


次回の講演会は、来春6月1日。
ぜひぜひ皆さまお越しくださいませ!!

===================================
「家庭医(≒総合診療医)ってなに?」と疑問の方は、こちらをチェック
http://sogoshinryo.jp/

「民医連ってなに?」と疑問の方は、こちらをチェック
http://www.yamanashi-min.jp/outline/idea.html

昨年5月の「子どもの貧困を考える」ワークショップの様子はコチラ
https://kennsyuu-ymin.blogspot.com/2018/05/blog-post_21.html

昨年9月の「医師とつくるケースカンファレンス」の様子はコチラ
https://kennsyuu-ymin.blogspot.com/2018/10/blog-post_4.html

地域医療に興味のある方は、総合診療専門研修もチェック
http://www.yamanashi-min.jp/position/doctor/final2/fn-programlist/fn-infrastructure/comprehensive-medical-care-specialized-training-program.html

2019年1月17日木曜日

2月2日は研修医発表会です!!

研修担当の有泉です。

2月2日(土)は…
第33回 研修医発表会が開催されます!

毎年恒例、研修医の1年間の締めくくりとして開催しています。

1年目は1年間の研修を通して印象に残った症例
2年目は統計を用いた研究
を発表します。

 
医局内で予演会を開催し、手厳しい指摘を受けることもありますが、
本番に向けて完成度の高いスライドを作っています。

今回の記念講演は、利根中央病院 総合診療科 鈴木諭先生をお招きし、
「患者とのコミュニケーションについて」というタイトルで講演を行います。
とてもお話しが上手な先生なので、講演を楽しみにしています。

参加対象は、山梨民医連の職員、医学生です。

ぜひ参加して、研修医の頑張りを見てください!

2019年1月11日金曜日

外部研修その3 県立中央病院放射線科

11月に研修にいってきました県中の放射線科治療部のご紹介をします!

放射線科は当院にはなく、治療部ではどんなことやってるの??と思い、去年研修で放射線科治療部をまわった高橋怜先生にも勧められ2週間お世話になりました(^^♪

概要については去年高橋先生がブログにUPしていますのでそちらをご覧ください。

今回は研修中に経験した『全身照射』についてご紹介いたします


全身に照射するのでこんな感じで寝っ転がって、上半身と下半身にわけて、更に仰臥位と腹臥位に体勢を変えて計4回照射します


全身照射に適応はおもに白血病の方で、骨髄移植の前処置として行われます
1回線量2G、総線量12Gで、1日2回を3日間計6回照射します

ほかの患者さんが来る前の早朝と、すべての治療が終わってから夕方に行うので、全身照射があるときは、ちょっと大変です(;'∀')汗


かなりの線量を短期間で照射するので、守るべきところは守らなければなりません
「肺」と「水晶体」です!
時に致死的になる間質性肺炎を防ぐために鉛ブロックを、白内障を防止するために水晶体ブロックをセットします
鉛ブロックは患者さんの肺の形に合わせて1つ1つ技師さんの手作りです(*´ω`*)




ほんの数mmのずれも許されないため、照射開始前日に何度も何度も位置を確認します


ちなみにこの透明な板も手作りで、足の部分はプロテインの容器で高さを調節できるようになっています。すごいアイディアですねΣ(・□・;)


以上、全身照射についてご紹介しました!!

たった2週間の研修でしたが、放射線治療により痛みが軽減したり、ADLがあがったり、放射線治療の重要性を学びました。
また、放射線治療を受けられる患者さんの多さに驚きました。一方で患者さんの数に対して、スタッフや機械の数が足りないことを実感しました。
当院も含め、これから放射線治療ができる施設が増えれば、治療の幅も広がるとおもいました。


スタッフの皆さんがとても優しく、毎日楽しく研修させていただきました。
知らないことが沢山あって、とても勉強になりました。ありがとうございました。
来年以降の後輩たちにも県中放射線科治療部研修を勧めていきたいと思います。


外部研修その2 武川診療所~米米まつりにいってきた~

研修医2年目ごとうです('ω')
10月は武川診療所にて地域研修をしてきました
甲府より寒く、研修1週目にいきなり風邪ひきました((+_+))


最終週の週末、10月28日に武川中学校で米米まつりが開催され、武川診療所も参加するとのことでお手伝いにいってきました


武川診療所は、健康ブース(血圧測定、骨密度測定、塩分濃度測定、健康相談・・・)として出店しました

まわりにはおいしそうな食べ物屋さんが沢山あって、お客さんが来てくれなかったらどうしよう・・とドキドキしていましたが、

蓋をあけてみると、あらビックリΣ(゚Д゚) 行列ができるほどの大盛況!!
100人くらいのお客さんが来てくれました!(^^)!
みなさんに健康に興味を持っていただけてうれしかったです。



骨密度測定は大盛況でした!!!




わたしは血圧を測る係だったのですが、測りすぎて途中から右手の握力がなくなり、翌日は筋肉痛でした(>_<)でも、うれしい悲鳴です!!

なかには指摘されたことのない高血圧の方もいて、「今度病院にいってみます!」と、受診につなげることもできたので、やった甲斐がありました。


忙しすぎて、おまつり自体は全く楽しめなかったですが(笑)、地域研修らしい充実した1日になりました!!いいお天気で景色が最高でした(*^▽^*)





外部研修その1 県中皮膚科

2年目研修医ごとうです。
あけましておめでとうございます☆今年もよろしくお願いいたします!(^^)!

8月、10月、11月と甲府共立病院以外の病院で外部研修を行ってきました!
だいぶ遅くなりましたが、研修報告していきます(^^♪

8月は県立中央病院の皮膚科で研修してきました
どの科に進んでも、皮膚トラブルはつきもので研修医のうちにしっかり勉強しておこうと思い選択しました

午前中は外来と手術があります
研修医は主に初診の問診を取ります。主訴、症状、身体所見から鑑別診断をあげ、初診担当の先生の診察の様子を見学します。
あとは、処置を手伝ったり、手術の助手をしたりします

午後は病棟の回診をします
皮膚科の患者以外にも診察依頼のあった他科の患者の診察もします

毎日あっという間に1日がおわりました
commonな疾患から稀な疾患までたくさんの症例を勉強させていただきました
初めての外部研修で不安でしたが、皮膚科の先生や看護師さんがとても優しくて楽しく勉強できました!1か月間お世話になりました!!




2019年1月8日火曜日

JCEPを受審しました!

研修担当の有泉です。
本年も「がんばれ研修医!!」をよろしくお願いします。

少し前のことになりますが、
11月30日にJCEP(NPO法人卒後臨床研修評価機構)の調査を受けました。
簡単にいうと、当院の研修が適切にできているか、第三者の方から評価をしてもらう、というものです。
2014年に初回を受審していて、今回は更新での調査でした。

今回の受審結果は・・・
4年でした!!
以前の認定期間は、「2年、4年、6年」でしたが、最近は「2年、4年、4年+エクセレント賞」になっています。
エクセレント賞を取れなかったのは残念でしたが、なかなか良い結果だったのではないかと思います。
14年受審時よりも、評価内容に改善がみられていました!

JCEPからと当院の評価内容は以下の通りです。

「貴院は山梨県における臨床研修について中核的な病院の一つとして、総合診療部を中心に地域に根差した研修を行っています。検査技師による通年にわたる超音波検査に関する研修など、病院職員全体で研修医を育てていこうとする気概があります。女性医師への支援も積極的に行い、研修医の満足度も高いものがあります。救急医療の研修におけるきめ細かい進捗度判定も優れた取り組みです。・・・・・・・」


これからもこの評価を活かしながら、よりよい研修にしていければと思います。