2021年1月29日金曜日

石和共立病院 痙縮 ボトックス 山梨

 こんにちは、KKです。久々の投稿です。

僕は1月に石和共立病院のリハビリテーション科で研修させていただきました。

これまでは急性期での研修がメインであり、初めての回復期での研修でした。

今回は少し病院の紹介を少しさせていただきます。

石和共立病院の外観はこんな感じです(写真の撮り方が下手で傾いておりすみません)。



山梨県内に共立病院は甲府共立病院、巨摩共立病院(南アルプス市)、そして石和共立病院(笛吹市)の3病院がありますが、石和共立病院はリハビリテーション科があり、それゆえリハビリスタッフも大勢います。

リハビリの患者さんは外来、入院ともに脳卒中後の方が多いです。

脳卒中を発症して1〜2ヶ月後に急性期の病院から転院されてきたり、発症して数年経過するが更なる改善を求めて受診されたり、と。

リハビリの方法も色々あるようなのですが、石和共立病院では2020年8月に原寛美医師を新たに迎え「ニューロリハビリテーションセンター」を開設しました。

当院ホームページに掲載されている原先生のご略歴は以下です。


スクリーンショットはやはり画像が悪くて見にくいので、URLを貼り付けます。

https://sites.google.com/view/neuroriha-iswkhp/ホーム

原先生が今、積極的に進めようとしているうちの1つに「ボトックス治療」があります。適応は上肢・下肢の痙縮、小児脳性麻痺の尖足、など。

例えば脳梗塞後などに生じた痙縮(手足のつっぱり)を取るために、ボトックス治療が施行されますが、十分な効果を得るためにはボトックス(ボツリヌス毒素)という薬剤を、適切な筋肉に、適切な量を、ピンポイントに注射しないといけないそうです。

石和共立病院では治療を実際に始める前に、個々の患者さんを診察し状態を把握し、医師・セラピストがその患者さんに適した、ボトックス治療計画を考えます(どこの筋肉に、どれくらいの量を打つのか。)

そして実際に薬剤を注射するときには、しっかりと超音波装置を使って筋肉を画像に映しながら、狙った筋肉に対してピンポイントで注射します。注射と同時にセラピストが患者さんのその反応性を確認していますので、その注射が有効であったかもしっかり検証しています。そして、注射はリハビリの終わりではなく始まり。その後もしっかりとリハビリをして患者さんをサポートしていきます。

研修中のこの1ヶ月間、ボトックス治療を始めリハビリの様子を多く見させていただきましたが、もし仮に僕や身近な人がリハビリが必要になったら、ぜひ石和共立病院でリハビリを受けたいと思いました。スタッフ、皆さん素敵でした。

石和共立病院のボトックス治療はしんの枠にまだ余裕があるようなので、もしリハビリで困っている患者さんがいらっしゃいましたら、ぜひ1度電話でご相談ください。残念ながらあまり周知されておらず「山梨 ボトックス」とインターネット検索しても、石和共立病院はGoogle検索で2ページ目の最下段orz(2021年1月29日現在)。

石和共立病院ホームページへ



リハビリは年単位から長い人では一生必要になってきます。患者さんのQOLにも大きく関わります。近年はIT分野の発展が著しいようですが、医療も日進月歩で、毎日のように世界中で新しい研究結果が発表され、治療方針も数年単位で日々更新されていきます。

目の前の患者さんに今できる最適な医療を。

以上、僕の今回の研修医ブログ投稿を終了します。ほぼ石和共立病院の宣伝でした(笑)

石和共立病院のスタッフの皆さん、大変お世話になりました。



2021年1月19日火曜日

オンラインEBMセミナー

 こんにちは。研修担当の佐竹です。


オンラインEBMセミナーのご案内です。


日時 2021年2月19日(金)19:00~21:00


『臨床現場での二次資料の効率のよい使い方』


講師 南郷 栄秀医師(東京城東病院総合診療科)

https://joto.jcho.go.jp/familymedicine/

南郷先生には2017年度より

毎年EBM勉強会の講師をしていただいています。


参加費無料で先着100名となっております。

興味のある方はぜひ参加してください。


参加希望の方は2/12(金)までに佐竹にご連絡ください。

k-satake@s.yamanashi-min.jp


よろしくお願い致します。


関連記事 がんばれ研修医!!:英文が苦手な人のための論文の読み方 使い方

研修医発表会のお知らせ

こんにちは。研修担当の佐竹です。

本年もよろしくお願い致します。


さて、毎年行われている研修医発表会お知らせです。


日時 2021年2月13日(土)14:00~16:00

メイン会場   勤医協駅前ビル5F大会議室

サテライト会場 巨摩共立病院 医局

        石和共立病院 本館5F第4会議室

実行委員長 鶴田真医師(甲府共立病院小児科)


感染対策も考慮してZoomを利用した

ハイブリッド型の開催形態となります。

記念講演は今回行わず、研修医の発表のみとなります。


正直、運営がうまくいくかわかりませんが、

研修医の晴れ舞台のひとつでもありますので、

精一杯フォローしたいと思います。


今日も窪田先生が予演会を実施し、各自入念な準備をしています。

2021年1月13日水曜日

やってきましたJMECC


こんにちわ、研修担当の井口です。

少し時間が経ってしまいましたが、甲府共立病院と山梨県立中央病院の共催でJMECCを開催しました!


※JMECCとは→→https://jmecc.net/about/

※内科専門研修(後期研修)では受講必須の講習です


甲府共立病院からは研修医2人とインストラクターで循環器内科の田中Drが参加。ディレクター三河Drの指示の下、BLSや気管挿管、チームでの急変対応など真剣な眼差しで取り組みました。


BLSは受講者2人一組

田中Drはインストラクターとして指導を担当


もちろん除細動器も使います

受講者がチームを組んで急変対応

想定を変え役割を交代しながら上達していきます

丸一日の講習を経て、全員無事に合格しました。


この日の研鑽が、ある日突然やってくる急変や非常時に対応する基礎になっていったと思います。

これからも、がんばれ研修医!

2021年1月8日金曜日

診療所小児BLS学習会

 大変ご無沙汰しております。

現在、小児科後期研修医をしている若松です。

「がんばれ!研修医」ブログには、後期研修医も投稿してよいとのことで、お久しぶりの登場です。


今回は、診療所で行ったBLS(一時救命処置)勉強会の模様をお伝えします。

本当はみんなでシミュレーター(お人形)を使ったり、実際の動きをイメージして動いたり…

とやりたかったのですが、このコロナ禍なので残念ながら座学メインで。

特に成人と小児、乳児の定義や違いに注目しながら行いました。



脈をとる場所にも違いがあったり、


胸骨圧迫(心臓マッサージ)のやり方にも違いがあったりします。

もちろん一般の方はまず成人のBLSができれば充分と思いますが、

私たちは小児に関わるプロとしての知識、対応が求められるわけなので、知っておきたいところですね。


小児リハビリのセラピストさんたち、
今年度から小児科にいらした看護主任さん、
救急研修中の初期研修医窪田先生が参加してくださいました。

子どもの心肺停止に遭遇することなんてめったにないことですが、だからこそより適切に対応できるよう、普段からの学習、シミュレーションが大切ですよね。

甲府共立診療所では、外来の患者さんはもちろん、リハビリにも多くの子どもたちが訪れます。大切な子どもたちを守れるよう、もしも、に備えてこれからも定期的に開催したいと考えています。


寒さが厳しくなってまいりました。

皆様お身体に充分気をつけて、雪かきはご無理なさらずに。