2018年7月27日金曜日

高校生1日医師体験スタート!

こんにちわ、新米医学生担当の井口です。
7月26日(木)、いよいよ夏の高校生1日医師体験in甲府共立病院が始まりました!

初日の参加者は7人。
病院の概要説明を聞いたあと、3人と4人のグループに分かれて、職場見学スタート。

僕がご案内したグループは、病理室から見学しました。
顕微鏡の画像からガン細胞の解説をする技師主任さん
検査技師さんから、病理室の役割や病理医・検査技師の任務を話してもらい、
摘出された臓器も実際に見せて病変の解説までしていただきました。

高校生も「これがガンなんだ」と目に見える病変に、感動(?)していたようです。


病気の一部を見た後は、健診センターに移動。
看護師さんに早期発見早期治療につなげる健診の重要性や、日々の生活習慣を見つめ直す大切さを話していただきました。
「病院は具合が悪くなって来るところだけど、
具合が悪くなる前に病気の芽を摘むことが大切なんです」
最初はピンと来ていなかった様子の高校生たちも、見学時間が終わるころには健診の役割の大きさを感じてもらえたと思います。


そんなこんなで午前中は終了。
昼休みを挟んだら、いよいよ医師体験の時間です!

この日の医師体験は、初期研修医の矢野医師による超音波検査体験。

超音波検査の特徴や、どんな臓器を見るのに向いているかなどを分かりやすく解説し、お手本を見せてくれたのち……。

いよいよ高校生たちによる超音波検査!
医学生担当の平澤がお腹を提供しました(笑

「難しい…」「これ…面白いっすね」「あ、見えた!」
プローブを動かしながら見える画像に一喜一憂する高校生。
全員が肝臓や心臓をしっかり捉えることもできて、満足してもらえた…かな?


最後は矢野医師を囲んで医師懇談。

「医師を目指したきっかけは?」
「高校生の時にどんな勉強をしていたの?」
「今不安なことは?」「医師になって嬉しかったことは?」
「彼女はいますか?(笑)」
などの質問に、明るくストレートな言葉で答える矢野医師。

最後に、「ぜひ医師や医療職になって、一緒に働いてね」と締め括りました。


高校生に1日の感想を聞くと、
「手術室を見れて良かった!」(別グループ)
「病理室で臓器を見れて衝撃だった」「エコー検査が楽しかった!」
「次は別の医師や職場を見学したい」
と明るく前向きな言葉を返してくれました。

これからも続く高校生企画、初体験の方もリピーターの方もお待ちしております。
ぜひぜひ皆さんに広めてください!

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医師体験については、こちらもご覧ください
http://www.yamanashi-min.jp/position/doctor/highschool.html


2018年7月17日火曜日

どこでも支援~まいほーむいけだ編

こんにちわ、新米医学生担当者の井口です。
今回は、看護小規模多機能型居宅介護事業所・まいほーむいけだにお邪魔しました



ちなみに看護小規模~と早口言葉みたいな種類の施設ですが、
ごく簡単に言うと、登録制で、状況に応じて訪問看護や介護に来てもらったり、好きな時間に施設で過ごせたりする総合介護サービス施設です。詳しくはこちら



食堂では、皆さんリラックスしてテレビを眺めたり、お喋りしていました。

ちょっとお話を伺うと、
「ここは落ち着いていいよ~」
「病院よりずっといいし、家よりもいいかもな~」
と上機嫌。

今朝ここに来た人も、ここに泊まっている人も、
みんな穏やかな表情で話してくれました。
本当に家のような自然さが感じられます。




その自然さを支えるのは何でしょう?
看護師の鶴田さんに尋ねると、
「もちろん多職種連携です。
 同じ場所で働くもの同士、職種間に上下を決して作らず、
 互いを尊重しあっているからこそ、
 利用者さんにも安心してもらえるんです」。

互いの得意を発揮しつつ、
でも自分のテリトリーを固辞しない。

大事な基本を教えてもらいました。


ふとテラスに出てみると、



あら、きれい。


その横では、

家庭菜園ならぬ施設菜園?
利用者さんにトマトを植えてもらっているようです。

隣にいた作業療法士の原さんに「なぜ?」と伺うと、
家で本格的なリハビリ運動するのは大変で、イヤになっちゃうでしょ?
 ごく自然に身体を動かす習慣を作ってもらうリハビリなんですよ」。

なるほど、確かに家で「リハビリのための運動」は大変だけど、
野菜作りなら、楽しみながらできますね。


 訪問看護でも…、


看護師さんも利用者さんも満面の笑顔。

利用者さん1人1人の性格や好みをしっかり把握して、
徹底した個別対応をすることが信頼につながっているそうです。

「支える」だけでなく、
「選ばれる」ためにも創意工夫と努力を続ける。
またにしても勉強になりました。

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まいほーむいけだの所属するやまなし勤労者福祉会は、
こちらをチェック

2018年7月14日土曜日

いずみ園健診

こんにちは。小児科研修中の矢野です。

先日いずみ園の健診に行きました。
僕は上司の先生の診察の見学中、どうにか子供の注意をこちらに向けるために、変顔ばかりしていました。
やっぱり子供にとってはお医者さんは怖いものなんですかね・・。

園の先生方や小児科外来の看護師さんは子供たちへの対応になれていて尊敬します。
小児科研修中にその技を身に付けられるよう頑張ります。

健診後は子供の水分摂取についてのレクチャーをお母さん方と一緒に受けました。

これから夏本番ですが、健康に気を付けて頑張りましょ~!



2018年7月6日金曜日

マスクフィッティングの心得~RST塾開講~

 呼吸ケアサポートチームが甲府共立病院にはあります。
 通称RST(Respiration Support Team)。
 医師、臨床工学技士、リハビリ、看護師、管理栄養士らで構成して病棟回診や職員向け学習会を行っています。

今年第一回目のRST塾が開講しました。

 テーマは「NPPVとマスクフィッティング 座学と実技」ということで学びました。
 
 夕方の時間ですが研修医はじめたくさんの職種が参加しました。

 マスクフィッティングはとても重要ということでみなさん真剣に話を聞きます。
 座学のあとは実際のマスクフィッティングをやってみます。

 
実際のフィッティングがこちら。すこし照れもあります。

きちんとフィットしているか確認します。
順番にフィッティングをしていきます。
 1年目研修医も挑戦。
 3人でつけてみます。
装着後には機械で圧力をかけます。突然、空気が入ってきてびっくり!!。
もれていたりするとずれているので、再度、フィッティングをします。
患者の立場にたつ上では大事な経験ですね。
いろんなタイプのマスクがあるためそれも経験。
こちらは睡眠時無呼吸用のものだそうです。小型なものもあるですね。 


 「ためになった」「こつがわかった」など好評でした。

 企画した臨床工学技士さんは「非侵襲人工呼吸器(NPPV)の成功のカギはマスクフィッティングです。実際にマスク換気を体感してほしくて企画しました」と話します。
 こうした多職種連携での学習会もとても大切ですね。
 臨床でしっかり使えるように日々勉強です。がんばれ研修医!

 
 
 

2018年7月4日水曜日

生きがい支える地域医療~武川診療所・訪問診療編

こんにちわ、新米医学生担当者の井口です。
今回の取材先は、再びの武川診療所
白井章太所長の訪問診療に同行してきました。

この日は、近隣施設の健康診断からスタート。
施設利用者さんや職員さんを次から次へと診察していきます。

「こんにちわ~、ご気分はいかがですか?」
「あ、前回よりも検査結果が良くなってますね~」

ステキな笑顔が絶えない白井医師

短い診察の中でも、1人1人に笑顔を向け、健康状態を把握していきます。
聴診ではその人に応じて、椅子から立ったり、時に膝をつきながら、丁寧に聴診器を当てていました。

時には職員さんの情報提供を受け、利用者さんの湿疹などに対応。
その人に関わるみんなで情報共有して、支える。
これもチーム医療ですね。

「〇〇さん、ちょっとつらいけど、交換させてくださいね~」

その後は、気管切開カニューレなどを使用している患者さん宅へ。
ご家族に最近の状況を伺いなら、看護師さんと丁寧に、かつテキパキと各種チューブを交換。

処置のあと、ご家族と状況共有や物品の確認、次回の診療日程を決め、
「また来ますね」
と帰路に就きました。

帰りの車中で白井医師に「大切にしていることは?」と聞くと、

「介護サービス事業者や別の医療機関、その人を支えるみんなと情報交換・共有がとても大事ですね」。

「あと何より、その人を『患者さん』というだけでとらえないこと。
患者さんである前に、地域で暮らす生活者。個人それぞれの生き方・生きがいがあって、それを支えるのが地域医療なんです」。

この言葉を多くの学生に伝えよう、そう心に決めた夕暮れでした。

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山梨の医療に興味のある方は、山梨民医連の研修制度をチェック

地域医療に興味のある方は、総合診療専門研修もチェック


2018年7月2日月曜日

地域医療を感じよう~武川診療所・訪問看護編

こんにちは、新米・医学生担当事務の井口です。
「医学生にそこの魅力を伝えられるように」と各地で研修+取材してきました。
今回は、武川診療所の魅力の一端をお伝えします。

今回は診療所のお隣、かいこま訪問看護ステーションの訪問看護に同行。
思わずカメラを向けたくなる綺麗な景色の中を、利用者さんのお宅に向かいました。
利用者さん宅のお庭から…、緑の絶景です


訪問看護では、とにかく会話!
どのお宅でも、「こんにちわ~」と声を掛けてから、
「あら、今日は顔色がいいですね~」
「ふふふ、そっちは相変わらずじゃない?」
楽しげなおしゃべりがひたすら続きます。



笑顔での会話そのものが健康に役立つ、ソーシャルキャピタルを兼ねてますね。


看護師さんは会話を続けながらも、家の中の様子や食事や服薬の状況をつぶさにチェック。表情や体の動かし方からも、利用者さんの体調を把握していきます。

あくまで自然に、心地良い訪問者でありながら、利用者さんの健康を守る。
地域の人たちが、住み慣れた場所で暮らし続けられるように支える、地域医療の一コマでした。
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