今回の取材先は、再びの武川診療所。
白井章太所長の訪問診療に同行してきました。
この日は、近隣施設の健康診断からスタート。
施設利用者さんや職員さんを次から次へと診察していきます。
「こんにちわ~、ご気分はいかがですか?」
「あ、前回よりも検査結果が良くなってますね~」
ステキな笑顔が絶えない白井医師 |
短い診察の中でも、1人1人に笑顔を向け、健康状態を把握していきます。
聴診ではその人に応じて、椅子から立ったり、時に膝をつきながら、丁寧に聴診器を当てていました。
時には職員さんの情報提供を受け、利用者さんの湿疹などに対応。
その人に関わるみんなで情報共有して、支える。
これもチーム医療ですね。
「〇〇さん、ちょっとつらいけど、交換させてくださいね~」 |
その後は、気管切開カニューレなどを使用している患者さん宅へ。
ご家族に最近の状況を伺いなら、看護師さんと丁寧に、かつテキパキと各種チューブを交換。
「また来ますね」
と帰路に就きました。
帰りの車中で白井医師に「大切にしていることは?」と聞くと、
「介護サービス事業者や別の医療機関、その人を支えるみんなと情報交換・共有がとても大事ですね」。
「あと何より、その人を『患者さん』というだけでとらえないこと。
患者さんである前に、地域で暮らす生活者。個人それぞれの生き方・生きがいがあって、それを支えるのが地域医療なんです」。
この言葉を多くの学生に伝えよう、そう心に決めた夕暮れでした。
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