2020年11月12日木曜日

良薬口に苦し(とは限らない)

研修医1年目の中土居です。11月は小児科で研修中です。子供への接し方にはまだまだ慣れないながらも充実した時間を過ごしております。 
さて、当院の小児科研修では恒例となっている薬局実習に臨みました。よく処方する内服薬を味見して、どの薬が飲みやすいor飲みにくいのか実際に体感しようというものです。
いただきます
いただきます
まずはツロブテロールやプランルカストの味見をしましたが、これはほとんど無味で飲みやすいです。続いて各種抗菌薬の味見。毒々しい色の薬剤を立て続けに何種類も味見しましたが、ST合剤を除けば意外にも甘く飲みやすい薬ばかりでした。 各種抗菌薬が意外に甘いという事実に驚きつつ、最後にプレドニゾロンの味見。ヒトの体内で生成されるステロイドホルモンに類する化合物であり、そんなに苦くないと信じて試飲しました。
思ってたのと違うじゃないですか
果たしてその味は凄まじい苦味。不快な後味も残り、試飲した中ではワーストの味でした。 今回の実習では、薬の味は見た目や成分の情報だけでは分からないという事を学びました。 子どもたちに薬をしっかり服用してもらえるためにも、飲みにくい薬を処方する時は、うまく内服するコツも伝えられたらと思います。