前回の投稿で偉そうに1年目の先生に採血を指導していた樋山です。
かくいう私もまだまだ修行中の身でして、看護師に教わったり、ひっそり練習したりと、日々研鑽を積んでおります。
小児の静脈路確保トレーニング |
ところで、「正しい採血の採り方」というのは、世の中に情報がたくさん出回っていますが、「正しい採血のされ方」というのはあまり聞きませんよね。そこで、「オススメしない採血のされ方」について紹介したいと思います。
「先生、私の腕は簡単だから大丈夫だよ」
→無駄にプレッシャーをかけて成功率を下げるだけなのでオススメしません。
「前の先生は痛くなかったから、今日も痛くないよね?」
→確かに痛みを感じにくいと云われるやり方(素早く真皮を貫く、針穴を横に向けて刺すなど)はありますが、ほとんどの場合、痛くなかったのは刺したところがたまたま良かっただけです。ごめんなさい、諦めて下さい。
「この前の看護師さんは3回失敗したから、先生頑張ってね」
→私の場合、「じゃあ2回まで失敗OKですね」なんて冗談をとばすことでお互いの緊張がほぐれてやりやすいのですが、人によってはもの凄くプレッシャーがかかってやりづらいとのことです。
「先生、私の腕から血を採れたたから、もう一人前だね」
→ありがとうございます、病室を出た後、めちゃくちゃニヤけて気持ち悪い顔をしています。たとえお世辞でもその言葉が医療者に自信を培い育ててくれるのです。
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