7月から2か月間、消化器内科で研修させてもらっています。
上部下部消化管疾患から、肝胆膵まで、毎日勉強の日々です。
そ!こ!で!
勉強の一環として、患者さんに処方している成分栄養剤(エレンタール®)と肝不全用成分栄養剤(アミノレバン®)、分枝鎖アミノ酸製剤(アミノバクト®)を実際に飲んでみたいと思います。
なんでそんなことになったのか!!!!!!
実は、今受け持たせてもらっている患者さんのなかには、訳あって、アミノレバンやエレンタールを飲まなければならない方もいらっしゃいます。
「消化管に負担をかけたくないけど栄養摂取してもらわなければ!」とエレンタール80gを1日3回…。患者さんに聞いてみたら「うまくないけどまあ薬だからな」と…。
まあ飲めてるなら大丈夫か(/・ω・)/と処方する私。
そんな時!!消化器内科の加藤先生から衝撃の一言が!!!
「あれはねー、おいしくないんだよ…アミノレバンもエレンタールも」
(え…やっぱりまずいの…?)
実際の味を知らないのに患者さんの感想だけで「飲めるもの」と決めつけ、治療のためと処方し続けるなど愚の骨頂。
どれだけ苦労して患者さんが飲んでいるのか、試してみないわけにはいかない!!
加藤先生にお願いし、エレンタールとアミノレバン、アミノバクトの試食(試飲?)をさせてもらうこととなりました。
まずは、作ります。
手前が私、奥が加藤先生。
水を入れて振ります。エレンタールは250㏄、アミノレバンは200㏄の水に溶きます
色は・・・アミノレバンは薄いヨーグルト飲料みたいな色、エレンタールは米のとぎ汁みたいな感じです。
アミノレバンはフルーツ味、コーヒー味がありました。
エレンタールは小分けにして…
フレーバーの粉末を混ぜます。
味をつける前のエレンタール(生エレンタールと仮に呼ぶとしましょう)を飲んでみました。
思わず眉間にしわの寄るまずさ!!!!!!!!!!
例えるとするならば生のジャガイモを食べた時のようなデンプン感!!!!
これは味付けしなきゃ飲めたもんじゃない…ちゃんとフレーバーも一緒についててよかった。生エレンタールを1日3回300㏄ずつ飲めだなんて鬼の所業…
味付けすれば、確かにまあ飲めるかな…
個人的にはヨーグルト、グレープフルーツ、梅のフレーバーがおいしかったです。
これは患者さんの好みにもよるので、お好きな味を選んでもらえます(種類に限りはありますが…)
そして次は、アミノレバン。香りはミックスジュースとコーヒー牛乳で何となくおいしそう。
消化器内科の齊藤先生と一緒に飲んでみました。
一言感想を言うとしたら「甘すぎる!!!常温だからかなお甘い!!!」
二言になってしまいました。
冷たくキンキンに冷やすか、氷をたくさん入れれば何とか…食後のジュース的な感覚で飲めなくもない。
そんな私の横で、
一気に飲み干し「僕これ全然飲めます」とさわやかな笑顔で齊藤先生が一言。
さすがです。鑑です。
その後も
何人もの先生が試飲会に参加してくださいました!
病院見学に来てくださっていた学生さんも飲んでくれました(*'ω'*)
こうやって、実際に患者さんがどんな味のするものを飲んでいるのか、自分自身で経験することで、患者さんに説明もしやすくなります。
口に合わなくて飲めなかったとしても、まず共感することができるし、味を変えたり内容を変えたり、なるべく患者さんの負担が少なくなるように工夫することもできます。
治療だから、確かにまずくても患者さんは飲まなければいけないかもしれません。
でも、私たちが味を知っているのと知らないのでは大違い!
今回試飲したことで、学ぶことができました。
これからも、飲めるものは積極的に飲んで体験していきたいとおもいます。
(ちなみに、アミノバクトはまずかったです…)
以上、消化器内科研修中のやじまでした!
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