先月に行った地域医療講演会「新しい時代の地域医療」についてご報告します。
(再びのチラシ)
「高校生も大学生もテストで忙しい時期だし、人が集まるかなぁ・・・」。
と心配していましたが、
当日はなんと高校生20人!看護学生12人! 大学生も4人が参加してくれました!
他にも会場となった共立高等看護学院の教員の皆さんや、友の会の会員さんらが参加され、
合計60人を超える参加者で、会場はちょうどいっぱいになりました。
今回の講演会の獲得目標は、
「家庭医について知る」
「地域最前線で起きている新しい医療の変化を知る」
の2つ。
佐々木医師 |
講師の佐々木医師は、まず家庭医の役割について「個人の疾患から地域全体の健康管理までを担うこと」と話し、
在り方や診療については「疾患だけを見るのではなく、家族や地域との関わり、それまでの人生なども踏まえた上で診療に当たること」「患者とともにゴールを作り目指す『患者中心の医療』が重要」と語りました。
そして今回の目玉である、少人数でのグループワークへ!
具体的な患者さんの例を出され、
「この患者さんにどんなアプローチができるのだろう」と投げかけられます。
座って落ち着いて議論しているグループ、
立ち上がって模造紙上であれこれと議論しているグループなど、
グループによって様子はさまざまですが、みんな真剣にディスカッションしていました。
後半は、
「健康には生活習慣の改善や、病院への通院など、個人の努力だけではなく、健康になりやすい環境作りが重要」とHPH活動に触れたり、
健康を阻害する社会的要因(SDH)を踏まえて、
薬だけでなくコミュニティや環境を処方する「社会的処方」が今現場で求められていることや、
その環境をつくるために、医療者が「まちづくり」に参加してほしいこと、
など盛りだくさんの内容が語られました。
感想文アンケートのほぼ全てから、「大いに参考になった」との回答があり、
「参加して良かった」「グループワークを楽しみながら勉強になった」などなどの感想もありました。
次回の講演会は、来春6月1日。
ぜひぜひ皆さまお越しくださいませ!!
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「家庭医(≒総合診療医)ってなに?」と疑問の方は、こちらをチェック
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昨年5月の「子どもの貧困を考える」ワークショップの様子はコチラ
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昨年9月の「医師とつくるケースカンファレンス」の様子はコチラ
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地域医療に興味のある方は、総合診療専門研修もチェック
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